紅茶の茶葉が並べられている

紅茶のあれこれ

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スリランカ「キャンディ」

スリランカ「キャンディ」

2022年の夏、経済と国政の混乱の中にあるスリランカですが、紅茶の主産地として大切な国のひとつです。Lakshimi(ラクシュミー)でも長年スリランカの紅茶をお客様にお届けして参りました。また茶園へ直接の支援も行ってきました。少しでも早く情勢が落ち着き、人々が安心して暮らせる日々が訪れて欲しいと心から願っています。現地の人々はとても優しく、どこか昔の日本を見ているような素朴さがありました。困難な状況にある今だからこそ、スリランカの魅力をお伝えしていきたいと思います。

スリランカの茶園

スリランカはイギリスの植民地時代に「セイロン」と呼ばれていました。元々はコーヒーの生産国でしたが、1867年にサビ病という病気で木が全滅し、紅茶の栽培に切り替わったそうです。面積は北海道と同じくらいの広さで、南が山岳地帯となっています。標高1200m以上の高地で採れる茶葉をハイグロウンティー、1200〜600m地域のものをミディアムグロウンティー、600m以下の地域で採れるものがロウグロウンティー。標高が高い所で採れるものほど香りが良いとされ、スリランカ中央山脈の東側、標高1300m以上にある産地・ウバの紅茶は、世界3大銘茶の一つといわれています。他にもディンブラ、ヌワラエリヤ、キャンディ、ルフナなどの銘柄を飲んだことがある方も多いのではないでしょうか?

1200m以上 ハイグロウンティー
1200〜600m ミディアムグロウンティー
600m以下 ロウグロウンティー

バランスよく飲みやすい「キャンディ」

バランスよく飲みやすい「キャンディ」

今回はスリランカ国内でも人気が高い銘柄「キャンディ」をご紹介します。綴りは「KANDY」で、町の名前です。ミディアムグロウンティーに分類され、8月9月がクオリティーシーズン。味わいは甘みがありつつもさっぱりとして、バランスがよく、クセが少ないので、ホット、アイスはもちろん、フルーツジュースとのセパレートティーやロイヤルミルクティーなどで幅広くお楽しみいただけます。ちなみにスリランカ国内ではほとんどがホットティーで飲まれており、ロイヤルミルクティーは、牛乳ではなく脱脂粉乳で作るのが主流です。牛乳とはまた違う味わいになりますので興味のある方はぜひ一度お試し下さいね。