紅茶の茶葉が並べられている

紅茶のあれこれ

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世界三大銘茶「キームン」

世界三大銘茶「キームン」

紅茶の世界三大銘茶といえば、インドの「ダージリン」、スリランカの「ウバ」、そして今回ご紹介する中国の「キームン」です。

紅茶用に栽培されている茶の木には、中国種とアッサム種があります。アッサム種はインドやスリランカで主に栽培されており、中国種は中国、日本、ロシア、トルコ、アルゼンチンなどで。それぞれ生育に適した気候条件があり、樹高に葉の形、紅茶葉に含む成分、風味、水色などにも違いが出ます。

「キームン」の産地は、中国西部に位置する安徽(あんき)省祁門(きーむん)県。「キーモン」と呼ばれることもあります。元は緑茶の産地でしたが、ヨーロッパで紅茶の需要が高まったことを受け、1800年代終盤から紅茶の生産に切り替わった、歴史の在る産地です。

中国茶のブルゴーニュ酒!?

中国茶のブルゴーニュ酒!?

「キームン」はヨーロッパで「中国茶のブルゴーニュ酒」とも称され、珍重されています。オレンジとも赤褐色ともいえる赤みがかった茶色の水色。スモーキーで深いコクと香りが特徴で、ストレートにもミルクティーにも向いています。収穫時期は6月から9月で、8月がクオリティシーズン。茶葉は黒っぽくねじれていてお湯を注いで抽出するまでの時間も2分から2分半程でしっかりと味わいが立ちます。「キームン」は等級制で評価され、茶葉のグレードも様々です。ラクシュミーで販売しているのは上位等級のものに限っています。香料等は使わず、松の木で燻した香りの深み。毎日「キームン」を飲むという方もいる程、個性的で通好みの紅茶です。