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極上はちみつ紅茶のはちみつ開発秘話 その2



開発を始めて、2年以上。
1200種類ものはちみつを試し、
家中がはちみつの瓶だらけになり

もうダメなのかな・・・と諦めかけた時、
運命的な出会いは突然訪れました。

スペインの旅へ

その頃は当然、コロナなどもなかったので、
Lakshimiの紅茶教室では、
毎年、研修旅行として、生徒さん達と共に
スリランカやインドといった紅茶にゆかりのある土地を訪れる
旅行を行なっていました。

その年はたまたま「スペインに行きたい」という生徒さんが集まったため
何気なくスペインを訪れることになりました。

そのスペインで研修の一環として、
養蜂場を見学させてもらえることになり、
生徒さん達と一緒に尋ねたのですが、

そこで出会ったのが、日本では決して見ることのできない
スペインの大きな蜂でした。

スペインの蜂との出会い

宇宙服のような防護服を身にまとい、
養蜂所を見学させていただいたのですが、
そこには見たこともない光景が広がっていました。
広大な土地と豊かな大自然。
そこにいる蜂たちは、まるで日本のセミほどの大きさがあり、
その自然の中を自由に飛び回っていました。

日本でもなんども養蜂場を訪れましたが、
それとは全く違うスケールの大きさ。

どこまでも続く見渡す限りの大自然。見たこともないような綺麗な花々。
その中をブンブン音を立てて元気に飛び回る姿は
感動すら覚えて言葉を失いました。

養蜂場の方にお話を聞くと、
「蜂にとってストレスがないことが美味しいはちみつを作るのに
一番大切なことなんだよ」と教えてくださいました。

全てが豊かで、これだけいきいきと育てられた蜂は
美味しい蜜を運んでくるんだろうなと実感しました。

詳しくは企業秘密だとして教えてくれませんでしたが、
ただ自由にさせているだけでなく、蜂の餌もこだわり、
花も土の状態からこだわっているとのことでした。

この蜂にすっかり魅了され、スペインのはちみつでなんとか
はちみつ紅茶を作れないかと思いながら
その時の研修旅行は終了しました。

人との出会いから近づいた商品の実現

この時、現地のガイドをしてくださった方が
スペイン在住の日本人の方でした。

スペインを発つときに、「何かお手伝いができたら」と
名刺をくださり、日本に帰ってからも頻繁に
連絡を取り合うようになりました。

熱心にいろいろと一緒に調べてくれたり
通訳はもちろん、私たちとスペインの工場や
企業との仲介役になって交渉をしてくれたりもしました。

私たちの熱意に共感してくれたスペインの企業が
この商品の開発に協力してくれることになり、
はちみつ紅茶の実現に大きく近づきました。

この方との出会いがなければ実現できなかった
はちみつ紅茶でした。

スペイン産のはちみつの違い

スペイン産のはちみつは日本のはちみつとは見た目から違っていて
薄めの琥珀色で非常に透明度が高いはちみつでした。

非常にサラサラとしているのに、香りも味も非常に濃厚で
パウダー状にしても、全くベタベタしない。

湿度が影響しているのか、パウダーにしても
日本では全く実現できなかった
サラサラで香り高いはちみつパウダーでした。

嫌な臭みは一切なく、甘さも風味もまさに極上。

サラサラの状態で茶葉に混ぜ込み、それをティーバッグにすると
しっかりと香りと甘みが感じられて美味しい、
まさに理想的なはちみつ紅茶が出来上がりました。

奇跡のように生まれたはちみつ紅茶

試行錯誤の連続で挫折しかけた中、
偶然訪れたスペインと人との出会いがきっかけで
奇跡のように生まれたこの極上はちみつ紅茶。

開発から2年以上かけ完成し、
その美味しさがほとんど口コミだけでじわじわと広まっていきました。

SNSなどのおかげもあり、10年の歳月をかけて今ようやく
多くの人に知ってもらえる商品となりました。

今や、生産が追いつかず品薄状態になってしまうほどの
人気商品となりましたが、

開発の頃からずっと変わらず品質と美味しさにこだわり、
商品を作り続けています。

毎日飲んでるよ!という方も
まだ味わったことがないという方も、
ぜひ一度、スペインの広大な大地に思いを馳せながら
飲んでいただければ嬉しいなと思います。